投稿日:2021.09.25 最終更新日:2023.11.11
光建パトロール~ロッククライミングマシーンによる法面掘削工法~
本日は、岐阜県土岐市の管路工事へパトロールにいってきました。
国道19号に隣接した、多治見と土岐の間の広大な土地にイオンさんを中心とした商業施設が建設されています。
そこに高圧の電気を送るための工事です。
近接する架空送電鉄塔から高圧送電線を引き下ろし、地中送電するために、地中線管路を法面(斜面)の中に埋設します。
高低差(鉄塔基底面から道路面まで)約20m、勾配34°(土木用語では1割5分勾配)、法長(斜面長さ)27mの箇所に新技術を採用し地中線管路を敷設しました。
ロッククライミングマシーンによる法面掘削工法(NETIS – 国土交通省新技術情報提供システム登録)です。
斜面上部の推定崩落線上より奥の位置に、十分な強度を持ったアンカーを設置し、そのアンカーとロッククライミングマシーンをワイヤーロープで固定し、掘削します。
従来から急峻な法面でのBH掘削はありましたが、運転操作席が水平になる機能、およびワイヤロープの巻取り機能がないため、限界がありました。
この” ロッククライミングマシーンによる法面掘削工法”は安全面、品質面(オペが余裕をもって掘削作業に集中できる)で極めて優れた工法であると実感できました。
光建においては同種工事には積極的に採用してまいりたいと考えます。
現場では掘削作業完了後には、管路材料や埋め戻し用コンクリートを運搬するために、仮設運搬用のモノレールを設置するなど、山岳土木的な様相を呈しました。