投稿日:2023.05.22 最終更新日:2023.11.12
現場パトロール~数年に1度の発電所の清掃工事~
本日は、JERA知多第2火力発電所の取水槽・放水槽の清掃工事現場を総合パトロールしました。
工事内容は定期点検による発電停止時期に合わせて、数年に1度、取水槽・放水槽に付着した貝類や海藻類を除去し、冷却に必要とする海水の流出入量を確保するものです。
発電時は深さ約13mの巨大断面を冷却のための海水が流出入します。放水槽の方が冷却後海水であり温度が高いため、魚類や貝類が相当量生息します。
先月のパトロールでは、角落しによりドライな状態となった水槽底面には、安全ブロックに墜落制止用器具を身につけてタラップを使用して昇降します。
底面には排水用に設置した6吋水中ポンプの横に堆積物があることが見て取れます。この後、足場を組んで壁面に付着した貝類や海藻類を高圧ジェット水やケレン棒で除去します。
今回は、付着した貝類や海藻類を除去したあとの壁面を高圧ジェット水で清掃作業をしていました。
足場の下3段は高圧ジェット水から発生する微粒子の水滴で靄がかかったような状態になっていました。
この後に、劣化したコンクリート面を断面修復し、特殊な塗料を塗布します。
この塗料は貝類などが一定量付着すると、壁面から離れ落ちる機能を持つ優れモノで、この塗料が採用される前と後では清掃時に発生する堆積廃棄物の量が劇的に削減されました。